Windows 11でWin + Vを押してクリップボード履歴を開いたら、そのウィンドウが閉じなくなった。Escキーを押しても、右上の「×」を押しても、画面に出たまま消えない。
結論から書くと、タスクマネージャーで「Windows 入力エクスペリエンス」(TextInputHost.exe)のタスクを終了したら、ウィンドウが消えた。Windowsの再起動は不要だった。
この記事では、そのときの症状、効かなかった操作、実際に直した手順と注意点をまとめる。
発生した症状:Win+Vのウィンドウが閉じない
クリップボード履歴は、普段ならEscキーやウィンドウの外をクリックすれば閉じる。今回はそれが効かず、次の状態のまま画面に残り続けた(履歴の中身と周りの画面はぼかしている)。

- クリップボード履歴自体はふつうに表示されている
- ウィンドウ右上に「×」ボタンも出ている
- 履歴にはコピーしたテキストなどが並んでいる
ここで注意したいのは、困っていたのは「履歴を消せないこと」ではなく「ウィンドウそのものが閉じないこと」だという点だ。画面にある「すべてクリア」や、「設定」→「システム」→「クリップボード」の「クリップボードのデータをクリア」は、履歴の中身を消すための操作である。ウィンドウを閉じる操作ではないので、検索で出てくる「クリップボードの消し方」の記事とは別の問題になる。
試しても効果がなかった操作
次の5つを試したが、どれもウィンドウは閉じなかった。
Escキーを押すWin + Vをもう一度押す- ウィンドウ右上の「×」をクリックする
- ウィンドウの外の、何もない場所をクリックする
- タスクマネージャーで「Text Input Management Service」を終了する
5つ目は、名前が似ていたので最初に勘違いして止めてしまったものだ。「Text Input Management Service」はサービスで、止めてもWindowsがすぐに起動し直していた(イベントログで確認)。ウィンドウも閉じなかった。終了するのは、次に書く「Windows 入力エクスペリエンス」のほうなので、間違えないようにしてほしい。
実際に解決した手順
タスクマネージャーから「Windows 入力エクスペリエンス」を終了させたら直った。
手順1:タスクマネージャーを開く
Ctrl + Shift + Escを押すと、タスクマネージャーが起動する。
手順2:「Windows 入力エクスペリエンス」を探す
「プロセス」の画面上部にある検索欄にTextInputHostと入力する。下の画面のように、途中の「textinput」まで入れた時点でも表示される。

「バックグラウンド プロセス」の中に「Windows 入力エクスペリエンス」が出てくる。これがTextInputHost.exeのプロセスだ。
手順3:タスクを終了する
- 「Windows 入力エクスペリエンス」を右クリックする
- 「タスクの終了」を選ぶ
- クリップボード履歴のウィンドウが消えたことを確認する
私の場合は、これで閉じなくなっていたウィンドウが消えた。Windowsの再起動はしていない。
TextInputHost.exeとは何か
TextInputHost.exeは、タスクマネージャーで「Windows 入力エクスペリエンス」と表示されるプロセスで、クリップボード履歴や絵文字パネルなど、文字入力まわりの画面を担当している。Win + Vで開く画面の上部に「絵文字など」と書かれていて、絵文字やGIFのタブと並んでクリップボードがあるのも、同じ入力関連の画面だからだ。
このプロセスを終了したらウィンドウが閉じたので、入力関連の画面を動かしているプロセスが正常に動かなくなっていた可能性がある。
あとからイベントログとエラーレポート(WER)を確認してみたが、症状が出ていた時間帯にTextInputHost.exeのクラッシュや応答なしの記録は残っていなかった。記録の上では、プロセスが落ちたり固まったりした形跡がないまま、ウィンドウだけが閉じなくなっていたことになる。根本原因は特定できていないので、ここは推測として読んでほしい。
エクスプローラーの再起動とは別物
Windowsの画面がおかしいときの対処としては、「エクスプローラーを再起動する」がよく紹介されている。私も解決までの途中で、タスクマネージャーでexplorerを検索してみた。そのときは「エクスプローラー」と、その下に開いているフォルダーのウィンドウが表示された。
ただ、実際に終了して直ったのは「Windows 入力エクスペリエンス」のほうで、エクスプローラーではない。エクスプローラーの再起動でこの症状が直るかどうかは確認していない。
注意点
「Windows 入力エクスペリエンス」は、クリップボード履歴以外の入力機能にも関わっている。終了すると、一時的に次の機能に影響が出る可能性がある。
- 絵文字パネル
- クリップボード履歴の表示
- 一部の文字入力まわりの画面
通常は、必要になったときにWindowsがプロセスを起動し直す。ただし、すぐに起動し直されるとは限らない。入力まわりの動きがおかしいままなら、サインアウトするか再起動すればよい。
まとめ
| 症状 | Win + Vのクリップボード履歴のウィンドウが閉じない |
|---|---|
| 効かなかった操作 | Esc、Win + Vの再入力、「×」ボタン、ウィンドウの外のクリック、「Text Input Management Service」の終了 |
| 解決方法 | タスクマネージャーで「Windows 入力エクスペリエンス」のタスクを終了 |
| 対象のプロセス | TextInputHost.exe |
| Windowsの再起動 | 不要だった |
同じようにWin + Vの画面が居座って困ったら、再起動する前に「Windows 入力エクスペリエンス」の終了を試してみてほしい。


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