Windows11インストールアシスタントでアップグレードしようとしたら、「ステップ3/3」の99%から何時間たっても進まない。あるいは、途中で画面がふっと消えてしまって、動いているのか止まっているのかも分からない。
私も以前、Windows10からWindows11にアップグレードしようとして、この両方に当たった。ステップ3/3は開始から1時間20分で91%まで進んだのに、そこから98%まで約3時間、99%になってからは朝まで動かなかった(そのときの全記録はWindows11アップグレードの記事にまとめている)。
結論から書くと、画面が消えただけなら通知領域から呼び戻せる。99%で4時間以上止まっているなら、インストールアシスタントにこだわらず、Windows Updateか、ISOファイルからのアップグレードに切り替えたほうが早い。私も最終的にはWindows Updateでアップグレードできた。
この記事では、「消えた」「99%から進まない」それぞれの確認方法と、失敗した原因の調べ方をまとめる。
まず確認:インストールアシスタントが使える条件
そもそも条件を満たしていないと、途中で止まったりエラーになったりする。Microsoftのダウンロードページには、インストールアシスタントを使う前提として次の条件が書かれている。
- Windows10またはWindows11のライセンスがある
- Windows10のバージョン2004以降がインストールされている
- Windows11をダウンロードするためのディスクの空きが9GB以上ある
- 管理者のアカウントで実行している
- x64のCPUである(Armベースのパソコンでは動かない)
あわせて、PC正常性チェックアプリでWindows11の要件(TPM2.0やCPUなど)を満たしているかも確認しておく。私の場合はTPM2.0が無効になっていて、BIOSで有効にするところから始める必要があった。
画面が消えたとき:通知領域から呼び戻す
インストールアシスタントの画面は、作業の途中で勝手に消えることがある。私のときもダウンロード中にたまに消えたが、閉じたわけではなかった。タスクバー右側の通知領域(「^」で隠れているアイコンの中)にインストールアシスタントのアイコンがあるので、それをクリックすれば画面が戻ってくる。

通知領域にもアイコンがない場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開いて、インストールアシスタントがまだ動いているかを見る。動いていればそのまま待つ。動いていなければ処理は終わっている(または失敗している)ので、ダウンロードしたWindows11InstallationAssistant.exeをもう一度実行する。
99%から進まないとき:4時間を目安に見切る
ステップ3/3は、正常でもかなり時間がかかる。私のときの経過は次のとおりだった。
- 21:31(開始)ステップ3/3 0%
- 22:51(1時間20分後)91%
- 1:37(4時間6分後)98%
- 6:37(9時間6分後)99%のまま進まない
90%台に入ってから急に遅くなるので、98%や99%で1〜2時間止まって見えるくらいなら、まだ待ってよい。Microsoftのサポート記事(Windows10の更新アシスタント向け)では、99%のまま4時間以上進まない場合に対処を始めるよう案内されている。私は9時間待ったが、結果から言えばそこまで待つ意味はなかった。
待つ間は、次の点を確認しておく。
- ノートパソコンなら電源アダプターをつないでおく(途中で電源を切らない)
- スリープの設定を「なし」にしておく
- Cドライブの空きが減りすぎていないか
Microsoftが案内しているMediaフォルダーからの再実行
Microsoftのサポート記事では、99%で止まったときの回避策として次の手順が案内されている。再起動するとMediaフォルダーが消えることがあるので、再起動の前に1と2を済ませる。
- エクスプローラーで
C:\$GetCurrentを開く(隠しフォルダーなので、「表示」から隠しファイルを表示しておく) - 中にある
Mediaフォルダーをデスクトップにコピーする - PCを再起動してサインインする
- デスクトップの
MediaフォルダーをC:\$GetCurrentに戻す Mediaフォルダーを開いてSetupを実行する- 途中で重要な更新プログラムを入手するか聞かれたら、今は入手しないほうを選ぶ
ただ、この記事はWindows10の更新アシスタント向けに書かれたものだ。私がWindows11のインストールアシスタントで試したときは、Setupを実行すると「更新プログラムをダウンロードしています」の画面が出たあと消えてしまい、インストールアシスタントを実行し直すと、今度は「問題が発生しました」というエラー(エラーコード0xc00000f0)になった。

私の環境ではうまくいかなかったので、試すなら「だめなら次の方法に切り替える」くらいのつもりでよいと思う。
インストールアシスタント以外でアップグレードする
インストールアシスタントは、Windows11にアップグレードする方法の1つでしかない。止まってしまったら、別の方法に切り替えるのが一番の近道だ。
方法①:Windows Updateからアップグレードする
いまはWindows11の正式版が通常のWindows Updateで配信されている。「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」を開き、Windows11へのアップグレードが表示されていれば、そこから進めるのが一番トラブルが少ない。私もインストールアシスタントで2回失敗したあと、最終的にWindows Updateからアップグレードできた。
「最小システム要件を満たしていない」という趣旨の表示が出る場合は、TPMやセキュアブートなどの設定を見直す。私が当たったケースと直し方はWindows11アップグレードの記事に書いている。
方法②:ISOファイルからセットアップを実行する
インストールアシスタントと同じMicrosoftのダウンロードページから、Windows11のディスクイメージ(ISOファイル)もダウンロードできる。
- Windows 11をダウンロードする - Microsoftのディスクイメージ(ISO)の欄で、エディションと言語を選んでISOファイルをダウンロードする
- ダウンロードしたISOファイルを右クリックして「マウント」を選ぶ
- 開いたドライブの中の
setup.exeを実行する - 「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選んでアップグレードする
インストールアシスタントと違って、ダウンロードとインストールが分かれているので、どこで止まったのかが分かりやすい。
失敗した原因を調べる:SetupDiagとログ
どの方法でも失敗する場合は、原因を調べたほうがいい。Windowsのセットアップは失敗すると、Microsoftの診断ツール「SetupDiag」を自動で実行して、結果を次の場所に保存する。
C:\Windows\Logs\SetupDiag\SetupDiagResults.xml
このファイルをメモ帳で開くと、失敗の原因(どのドライバーやアプリが引っかかったかなど)が書かれていることがある。複数の失敗が書かれている場合は、最後のものが致命的なエラーであることが多い。
ファイルがない場合は、SetupDiag - Microsoft Learnから最新版をダウンロードして、管理者権限のコマンドプロンプトで実行する。結果はSetupDiag.exeと同じフォルダーにSetupDiagResults.logとして出力される。
cd %USERPROFILE%\Downloads SetupDiag.exe
セットアップのログを直接見たいときは、次の場所にsetupact.log(全体の記録)とsetuperr.log(エラーだけの記録)がある。
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther:アップグレードの準備中(再起動前)に失敗したときC:\$WINDOWS.~BT\Sources\Rollback:再起動後に失敗して、元のWindowsに戻ったとき
システムファイルの破損を直しておく
0xc00000f0のエラーで調べると、Windowsのシステムファイルの破損を疑う情報が多かった。私もこのとき、管理者権限のPowerShellで次の2つを実行した。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth sfc /scannow
sfc /scannowでは破損したファイルが見つかって修復された。これでインストールアシスタントが直ったかどうかは確かめていない(このあとWindows Updateでアップグレードしたため)が、アップグレードの前にやっておいて損はない。
まとめ
- 画面が消えただけなら、通知領域のアイコンから呼び戻せる。タスクマネージャーで動いていれば待つ
- ステップ3/3は90%台から遅くなる。99%で4時間以上動かなければ見切る
- 止まったら、Windows UpdateかISOファイルのsetup.exeでアップグレードし直すのが早い
- 何度も失敗するなら、
C:\Windows\Logs\SetupDiag\SetupDiagResults.xmlで原因を確認する


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