【Windows】Windows10 proをWindows11 proにアップグレードしてみた

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Windows10pro(GALLERIA)をWindows11proにしたい

私のメインPCはGALLERIA ZGでWindows10proである。
Windows10がサポート終了(EoS)されるので、一足早くWindows10proをWindows11proにアップグレードしてみた。割りと悪戦苦闘したのでその記録を記す。

サマリ(悪戦苦闘結果含む)

はじめに断っておくが、Windows Updateを利用した方法を強く推奨する
私は最初Windows11インストールアシスタントでの導入を試したが、上手く行かなかった。
結果、下記の通りだいぶ遠回りすることになった。
以下サマリで言えば、有効だったのは1、7、8、9であり、2~6は意味のない作業になってしまったように思う。
なので、アップグレード手順にだけ興味がある方は1、7、8、9のみ参照されたし。
ただし、本手順はプレビュー版のWin11となることをよくよく留意すること。

  1. Windows11の最小システム要件を満たすため、TPM2.0を有効にする
  2. Windows11インストールアシスタントを導入する
  3. Windows11インストールアシスタントでのインストールが手順3/3で99%から進まなくなる
  4. Mediaフォルダーからセットアップを実行してみる
  5. Windows11インストールアシスタントでのインストールでエラー0xc0000f0になる
  6. DISM.exeとsfc /scannowでWindowsを修復する
  7. Windows11アップグレードがWindows Updateに表示されない理由の調査とWindows Insider Programへの登録
  8. Windows UpdateでWindows 11 Insider Previewをインストール、PC再起動をする
  9. Windows11proへのアップグレードを確認する

Windows11の最小システム要件を満たすため、TPM2.0を有効にする

最初に、私のPCは初期状態だと最小システム要件の一つである「TPM2.0が有効であること」が満たされていなかった。
TPM2.0はBIOSから有効化を行う。

ガレリアGALLERIAでBIOSに入るには、PCを起動してGALLERIAのロゴが出ている間にF2キーを押す。
※厳密にはASRockのマザーボードではF2でBIOSメニューに入る。
 私の場合マザボがASRock Z390 Phantom Gaming 4(Z390 1151 DDR4 ATX)なのでF2だった

BIOSに入ると以下のような画面が表示されるので、右上のAdvances Modeをクリックする。

Advanced Modeの画面になったら、右上にある「Security」メニューをクリックする。

Securityメニューに移ったら「Intel(R) Platform Trust Technology」を確認する。Disabledになっていた場合はEnabledに変更する(画像は変更後なのでEnabledになっている)

変更できたら、右上の「Easy Mode」から元の画面に戻り、変更を保存してBIOSから抜ける。
BIOSから抜ける際に、設定変更を保存(save)するのを忘れないこと。

Windows画面に戻ったら、「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「デバイス セキュリティ」→「セキュリティプロセッサの詳細」と遷移し、「仕様バージョン」の項目が2.0となっていることを確認する。
ちなみにこの変更直後時点では、WindowsUpdate画面だと「最小システム要件を満たしていない」と表示されるのに、PC正常性チェックアプリだと「すべての要件を満たしています」と表示される状態になっていた。

TPM2.0を有効にする手順は以上である。

Windows11インストールアシスタントを導入する

さて、TPM2.0を有効にした後だが、私の場合前述した通りPC正常性チェックアプリだと「すべての要件を満たしています」と表示されるのに、WindowsUpdate画面だと「最小システム要件を満たしていない」と表示されてしまう状態だった

PC正常性チェックアプリだと要件を満たしています、となるのに・・・。

結果としてこれは、後述する「Windows Insider Program」に登録していないことが原因だったのだが、この時私はそれが分からなかったので、Windows11インストールアシスタントを利用して手動インストールを試みることにした。

Windows11インストールアシスタントは、以下サイトよりダウンロードができるので、デスクトップ等適当な場所に保存する。(私の場合はダウンロードフォルダに保存している)

Windows 11 をダウンロードする

ダウンロードできたら、exeファイルを実行する。

OSのアップグレードは、どのような問題が発生するかわからないので、必ずファイルやシステムイメージのバックアップ、復元ポイントの作成などを予め行っておくこと。

Windows11InstallationAssistant.exeを実行すると、以下のような画面が出てくるので「同意してインストール」をクリックする。

すると以下のように更新プログラムのダウンロード画面になり、さらに「ステップ1/3: ダウンロードしています」の画面に遷移する。

なお、たまにインストールアシスタント画面が勝手に消えるが、通知アイコンフィールドから再度呼び出すことが可能。

Windows11インストールアシスタントでのインストールが手順3/3で99%から進まなくなる

ステップ1/3と2/3は数分程度で終わったものの、ステップ3/3になるとかなり時間がかかるようになった。
具体的には以下の通り。正常に行く場合でも4時間程度はかかるらしい。

  • 21:31(0時間00分経過)ステップ3/3開始 0%
  • 22:51(1時間20分経過)ステップ3/3途中 91%
  • 01:37(4時間06分経過)ステップ3/3途中 98%
  • 06:37(9時間06分経過)ステップ3/3途中 99% ※99%から進行しなくなっている

ただ私の場合、実行から9時間以上経過しており、Microsoftの以下サイトにも99% 完了した状態から4時間以上進まない場合は不具合が発生している可能性ありと記載あったため、タスクマネージャからWindows11インストールアシスタントを強制終了させた。

Windows 10 アップグレード アシスタントの進行状況が 99% から進まない - Microsoft サポート
Windows 10 アップグレード アシスタントの進行状況が 99% から進まない


また、同サイトには「Mediaフォルダー」からの操作が案内されていたので、案内通りに試してみることにした。

Mediaフォルダーからセットアップを実行してみる

詳細な手順は先程のサイトに記載があるので省略する。結論から言うと、この方法でも上手くは行かなかった。
[Media] フォルダーを開き、[Setup] をダブル クリックしたところ、「更新プログラムをダウンロードしています」という画面こそ出たものの、その後画面が消えてしまったので再度Windows11InstallationAssistant.exeを実行した。
すると、今度は「問題が発生しました」となってしまった。

Windows11インストールアシスタントでのインストールでエラー0xc0000f0になる

下記画面の通り、今度は「問題が発生しました」となってしまった。

エラーコード0xc0000f0で検索してみると、どうやら同じ悩みを抱えている人は多いらしい。

Redirecting

先人のコメントを見る限り、システムの損傷の疑いが強かったので、DISM.exeとsfc /scannowでWindowsを修復する手順を試してみることにした。

DISM.exeとsfc /scannowでWindowsを修復する

DISM.exeとsfc /scannowはそれぞれシステムイメージやシステムファイルの損傷確認/修復を行う機能である。詳しい説明や手順は以下のサイトを参考にした。

DISM.exeとsfc /scannowでWindowsを修復する
何だかWindowsの調子が悪い。 そんな時にWindowsに標準で備わっている機能を使って手軽にWindowsを修復する方法を解説します。 ■動作確認環境 Windows10 Windows11 「DISM.exe」と「sfc /scan

私の場合、WindowsPowershellにて以下2つのコマンドを実行した。

> DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

> sfc /scannow

結果を確認する限り、sfc /scannowで何らかの破損ファイルがあったが正常に修復できたらしい。

しかし、既に2回Windows11インストールアシスタントによるアップグレードに失敗しているため、ちょっと現段階でアップグレードするのは見送ろうかな・・・と思い始めていた。

Windows11アップグレードがWindows Updateに表示されない理由の調査とWindows Insider Programへの登録

どうしようか悩んでいたとき、ふとWindows Update画面を見てみると先程まであった「最小システム要件を満たしません」という文言が消え、代わりに「近日公開予定:Windows 11, version 23H2」という表示が出てきていることに気づいた。

そこで、私はどうにかしてWindows UpdateからWindows11をインストール出来ないか考えることにした。
本来ならば要件を満たしていればWindows 11アップグレートがWindows Updateに表示されるはずなので、表示されない理由を調査することにした。

調べたところ、以下のようなケースの場合にWindows 11アップグレートがWindows Updateに表示されないらしい。

  • お使いのシステムがWindows 10ではありません。Windows 11へのアップグレードは、Windows 10 PC、または対象となるWindows 10ライセンスをお持ちの場合にのみ無料で提供されます。Windows 8.1、8、7、Vista、XPなどの以前のシステムについては、まずWindows 10にアップグレードする必要があります。
  • お使いのPCがWindows 11の最小システム要件に満たしていません。Windows 11へアップグレードするには、Windows 11の最小システム要件に満たしている必要があります。
  • 一時更新ファイルが競合または破損しています。Windows 11のダウンロード中にエラーが発生した場合、一時更新ファイルが破損している可能性があります。
  • Windows Updateサービスが正常に動作していません。最近、Debloaterやレジストリクリーナーを使用した場合、Windows Updateサービスが無効になっているか、正常に動作しない可能性があります。
  • Windows Insider Programの適切なチャンネルに参加していません。

↓参考にしたサイト

解決策7選|Win 11アップグレートがWindows Updateに表示されない
この記事では、Windows 11アップグレートがWindows Updateに表示されない場合の解決策を7つ紹介します。

1番目~4番目に関しては該当しないと判断できたが5番目の「Windows Insider Programの適切なチャンネルに参加していません。」というのは言葉自体に心当たりがなかったので確認することにした。

!!!注意!!!
これ以降の手順を実行すると、プレビュー版のWindows11をインストールすることになる。
比較的安全なバージョンが選定されるが、あくまでプレビュー版であり正式リリース版ではないものなので、あまり技術的に詳しくない場合はやめましょう。

「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Insider Program」を確認すると「オプションの診断データをオンにしないと、Windowsの次のメジャーリリースが一般公開されたときに、デバイスはプレビュービルドの取得を停止します。」と記載されていた。

おそらくこれが原因だろうと考え、オプションの診断データをオンにすることにした。
「設定」→「プライバシー」→「診断とフィードバック」に移動し、「オプションの診断データ:~」にチェックを入れる

改めてWindows Insider Programを確認すると、「Windows Insider Programに参加して、~」という表示に変わったので、そのままWindows Insider Programへの参加登録を行うため「開始する」をクリックする。

「Windows Insider Programにご参加ください」という画面が表示されるので、「登録」をクリックする。

アカウントが初めて登録されるものの場合、新規登録を行うための画面が表示されるので「新規登録:をクリックする。

画面に従い規約への同意チェックを行い「送信」をクリックする。

準備が整いましたと表示されればOK。ただし、何故か私の場合はこの後再び「Windows Insider Programにご参加ください」という画面に戻ってしまっていた。

改めて「登録」をクリックすると、今度はアカウントを選択する画面が表示されたので、自身が利用しているMicrosoftアカウントを選択して「続行」をクリックする。

すると、今度はアカウントを選んで開始という画面が表示されたので、「アカウントをリンクする」をクリックし、再度自身のアカウントを選択して「続行」をクリックする。
※この辺の動作は時間を置いたりしておけば不要だったのかもしれない。正直謎。

続いて「Insiderの設定を選択してください」という画面が表示された。ここでは自身のInsiderとしてのチェネルを登録する。私の場合は「ベータチャネル(推奨)」を選択した。

なんだかだいぶしつこいが、プライバシーポリシーの確認画面が表示されるので「確認」をクリックする。

PCの再起動を求められるので「今すぐ再起動」をクリックする。

Windows Insider Programへの参加登録手順は以上である。

Windows UpdateでWindows 11 Insider Previewをインストール、PC再起動をする

再起動後、Windows Updateを確認すると特に変化はなかったが「更新プログラムのチェック」をクリックしたところ「Windows 11 Insider Preview」のダウンロードが始まった。

ダウンロード、インストールが完了すると、PC再起動を促されるので「今すぐ再起動する」をクリックする。

PCが数回再起動されるので、画面指示どおり待つ。

特に問題なければ、Windowsのログイン画面が表示される。

Windows11proへのアップグレードを確認する

Windowsのログイン画面が表示されたら、Windows10と同じID/PASSでログインする。

「システム」→「バージョン情報」からWindowsの仕様の欄を確認すると、Windows11proにアップグレードできていることが確認できた。

最後に

色々回り道はしたものの、なんとかWindows11へのアップグレードに成功した。
プレビュー版ではなく正式リリース版でアップグレードしたい場合は、おそらく途中のWindows Updateの記載どおり「近日公開予定」のものを待てば良かったように思う。ベータチャンネルやリリースプレビューチャンネルであればリスクは少ないと思うが、特に急ぐ必要がなければ待つことを私はおすすめする。

改版履歴

2023/12/12
初版公開

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